Stage02 Wing Resting

†Stage02 Wing Resting† ▼今回予告  空を破り、唐突に現れた眷族の巣は、まだ日の目を見ぬ戦士の手によって破壊された。  通り過ぎていく人の群れ、たちこめる車の排気、慌しい朝の風景。  一瞬だけ崩壊した日常は、再びいつもどおりの姿を取り戻す……かに見えた。  日常の陰で、戦士たちは確かにそれまで…

続きを読むread more

秘宝館・イク様からの御依頼品

/*/  青い光が空に上る。  溶けるように粒子が消えるそこは、青いキャンバスに少量の雲が流れているだけの、晴れというに相違ない空だった。  雲間から燦々と陽光が照らしている。しかし、その割に空気は肌寒い。当然だ、冬という季節は元来そういうものである。  シーズ・スターは闇夜にも輝く黄色のジャンパーを羽織りなおしてその空を見…

続きを読むread more

秘宝館・アポロ・M・シバムラ様からの御依頼品

/*/  心地よい暖風の流れる部屋の中に、流れるように軽快な音が響いていた。  ペンの音だ。  机の上に、綺麗に整頓されて積み上げられてできた書類の山の向こうで、一寸の迷いもなく、まるで指揮棒を振るうかのように精密な律動を奏でながら、ペンの走る音が刻まれる。  山の向こうにいるのは英吏だ。彼は機械か何かのように瞬きもせず、眼…

続きを読むread more

Stage02-01

「……以上で報告を終わります」 「御苦労」  今回の戦闘経緯と結果を纏めた書類を閉じ、胸元に抱えながらヴァネッサは通信機の向こう、重いものある低音で彼女を労う御堂賢葉へと頭を垂れた。  報告内容はひどいものだ。  無傷の勝利を収めたというのに、書類の中に記された言葉は苦言の嵐。物量差、手数が足りないなど、少数精鋭を気取るが故…

続きを読むread more

秘宝館・雅戌様からの御依頼品

/*/  小笠原の秋空に硝煙の匂いを運びながら、それは訪れた。  べきべきと、むき出しのコンクリートが悲鳴を上げる。風は、どこか怯えるように小刻みに小さく吹き荒れた。  アスファルトを捲りながら現れた戦車は、その巨体を遺憾なく、待ち構えていた2人の男性に見せ付ける。彼らの隣につくと、天を貫く砲塔を旋回させ、まるで頭を下げるよう…

続きを読むread more

秘宝館・イク様からの御依頼品

/*/  時計が鳴る。  カチ、カチ、と。まるで自分の心を写したように、一瞬の狂いもなく精密に、面白みもなく、ただ冷淡と時を刻む。  崩れ落ちるようにベッドに倒れこんだシーズ・スターは、自分の頭の上にある木彫りの掛け時計を真下から見上げた。文字盤こそ上手く見えないが、時計の針はほぼ真上を指し示している。単身がわずかに右側へずれ…

続きを読むread more

カトラス設定SS

/*/  2つの白刃が砂塵の中で踊る。  片方は荒々とし、力任せの我武者羅な軌道を描いている。いや、振り回されている、というほうが正確だろうか。まるで吹き荒れる暴風のように無茶苦茶で、かえって動きを読むことが難しい。  もう一方は真逆だ。身を焼く太陽の光を受けたカトラスの湾曲した刀身が煌き、その恐怖心を煽るような、斬ることに特…

続きを読むread more